(知事)
本日の花は、青はもちろんあじさいですね。それから、これがトルコキキョウですね。ピンクがキョウカノコですね。それから緑がリュウカデンドロということでございます。
さて今日は発表項目が幾つかございまして、まずですね、広域的な高齢者向けワクチン接種会場の設置についてであります。この高齢者向けのワクチン、65歳以上の方々のワクチン接種につきましては、7月末までに、希望するすべての高齢者への接種を完了するというのが、国のご方針であります。本県におきましては、現時点で、すべての市町において、7月末までに完了可能であることが確認されました。今日は、ここに山梨君は来てますかね、山梨部長が、市町と調整をとってくださってですね、できたということでございます。
各市町におかれましては、大変なご苦労があったと存じますけれども、前倒しに取り組んでくださって感謝申し上げます。県といたしましても、5月臨時会で、支援策に関する予算を議決していただいたところでもございまして、市町への支援を加速させたいというふうに存じます。本日は支援策の中核を担う広域接種会場についてまず、第1弾として、富士市に設置することをご報告申し上げます。設置場所は、富士市にあるふじさんめっせでございます。これは駅からすぐ近くで、かつてそこで富士山場所も、大相撲の巡業ですね、が開かれたところで、交通の便もいいし、駐車場も大きいし、いいところが接種会場になったということを喜んでおります。この、ふじさんめっせにおける集団接種におきましては、富士市と富士宮市と沼津市が対象市になります。7月末までに約2万回の接種を目指しておりまして、ご協力いただけるのは、静岡県立病院機構のご協力でございます。医療従事者の確保を今進めているところでございますが、今後詳細について、この富士宮市、沼津市と調整いたしまして、6月中旬の接種開始を目指します。それとともに、他の地域での広域接種会場設置に向けて調整を続けます。あわせまして、課題である医療従事者の確保につきましては、28日から、県のホームページで、接種にご協力いただける、医師、歯科医師、看護師、薬剤師の方々の募集を始めました。ぜひ、多くの方に登録をお願いしたいと思います。なお最近話題となっている、余剰ワクチンの廃棄についてでありますけれども、本県におきましては、キャンセル待ちリストの作成や、教職員への優先接種等、各市町が地域の実情に合った取り扱いを定めているという報告をまとめております。山梨君の方でまとめているということでございますが、県としても各市町の事例の共有を図ることが大事なので、ポイントは貴重なワクチンを無駄にしないように取り組んでまいりたいと思っております。さてそのあと、65歳未満、64歳以下の方々の接種を開始するに当たりましては、先日の全国知事会において発言したことでございますけれども、市町が主体となるものの就業者や学生が多くなることから、事業所の産業医、あるいは学校の学校医による接種の仕組みを早急につくるべきであります。その際には、一斉の接種は発熱とか、倦怠感等の副反応による、従業員の休暇が、集中する恐れがあるということに留意する必要があると思います。
そのために、休業制度の創設を国として促進すべきであると考えて、先日全国知事会において発言をしたということでございます。あわせまして、接種の順番につきましても、感染対象として対策、感染対策として有効な、接種の順序、例えば、基礎疾患のある方は最優先としつつ、現在感染者の多くが20歳とか、30歳であると。若者の多いということを踏まえますと、この世代から接種することを勧奨するなど、国の専門家の意見を取りまとめるべきではないかと、提言をいたしました。なお、私見ではございますけれども、これから豪雨災害等の発生の機会が高まる季節となります。そこで、災害出動が想定される自衛隊員、あるいは警察官、消防隊員の方々につきましては、優先順位を高めて接種する必要があるのではないかと考えています。昨日、私は小山町の方にまいりまして、現場の意見を聞いたのですけれども、小山の町長さん、池谷さんの方からはですね、クラスターが、自衛隊で発生したといったことに照らしまして、まず自衛隊の接種を優先してほしいということでございました。そこで、間もなく全国知事会ウェブでございますけれども、開かれる見通しでございますので、ひょっとすると、延期になるかもしれませんけれども、さもなければ6月10日前後というふうに聞いておりますが、延期になっても6月中には開くということでございますので、その席上で、この自衛隊員への接種というのを要請したいと思っております。集中豪雨とかいわゆる天変地異の最後の砦は自衛隊です。そして、この感染症に対する最後の砦は医療従事者です。医療従事者から先に接種を開始したように、防災の担当の自衛隊の皆様方、消防士、警察官、こうした方たち、なかんずく自衛隊の方々に優先接種すべきではないかというのは、それはそれで筋が通ることではないかというふうに私は考えております。
二つ目の発表項目でございますが、これも良いお話でございまして、県では、将来医師として県内で勤務する志のある、医学生向けに、平成19年度から医学修学研修資金の貸与を行っておりまして、これをいわゆるバーチャルメディカルカレッジという、そういう制度に格上げいたしまして、これまで医師の確保を進めてきましたけれども、この利用者が令和3年4月1日までに、何と1,308人となりました。本制度は、利用者が医学部卒業後に、県の指定する県内の病院で医師として、一定期間勤務いたしていただきますれば、返済が免除される仕組みであります。したがって例えば6年奨学金をもらえると、その1.5倍、9年ということになって、9年間、県内で勤務していただければ、奨学金の返済が免除になるということでございます。返済免除のための勤務期間が満了した方もいらっしゃいます。県内に定着している医師も含めまして、本年4月1日現在では、前年比56人増の178人(正しくは、578人)もの医師が県内で勤務されているというのが現状です。返還免除勤務を終えた者のうち、74パーセントの137人が、県内で定着して勤務していただいております。なおこの制度は、返還免除の勤務期間の途中でも、大学院、あるいは海外留学に行くことができる猶予期間を設けておりまして、キャリアアップに支障がないように配慮されたものになっております。今回の結果は、県がこの本庶佑先生を学長※として設けましたふじのくにバーチャルメディカルカレッジにより取り組んできた医学修学研修資金の貸与などの成果が着実にあらわれたものと受けとめておりまして、引き続き医師確保対策の充実強化に努めてまいります。
三つ目の発表項目でございますけれども、富士川流域における化学物質の調査についてであります。先日、新聞報道等で富士川中下流域における、堆積汚泥に関する問題に関して、大きく報道されまして、私はこれを、大変重く受け止めております。県民の皆様の中には生活環境や健康への影響について不安を感じた方も多くいらっしゃると存じます。その不安を解消するため、徹底した調査が必要であると考えております。このため、山梨県と連携をいたしまして、富士川流域に堆積している泥とか、川の水の中に、どのような化学物質がどの程度含まれているのかを調査し、生活環境や、健康に影響を及ぼすおそれを、あるかどうかという、この有無を確認するということから始めたいと。具体的な調査方法につきましては、現在山梨県と調整中です。富士川の水、あるいは土壌の環境を守っていくために、山梨県としっかり、協力をして調査を進めてまいりたいと考えております。
次の発表項目でありますけれども、令和2年度、移住者数、移住相談件数についてであります。令和2年度に県及び市町の移住支援等を受けた本県への移住者の数は、何と、前年度を100人以上上回る1,398人となりました。また移住相談件数につきましては、1万1,604件となり、前年度から1,500件以上増加いたしまして、この移住者数、また移住相談件数とも、過去最高であります。世帯主の年代を見ますと、20代から40代の若い世代が、つまり子育て世帯が81.7パーセント、8割を超えているということでございます。私どもは平成27年度から、市町、地域団体等と連携して、東京圏等の在住者の本県への移住促進に取り組んできたところでございます。コロナ禍におきまして、東京有楽町の静岡県移住相談センターを中心に、オンラインを利用した相談対応、セミナー、相談会の開催等々、移住検討者に寄り添った各種施策を推進しているところです。東京の認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが昨年実施なさった地方移住に関するアンケートの窓口相談者が選んだ移住希望地ランキングで、静岡県は、すべての世代におきまして、初めて全国1位になったのはご案内の通りでございます。移住者目線に立った各種取り組みの成果が結実したものであると認識しております。しかし、私どもは単にこうした数について、喜んでるというわけでありませんで、いかに移住していただいて、この現在の情勢の状況に応じた形での住まいができるかということに、心を砕いておりまして、私どもは、県では移住された方の静岡らしい自然豊かでゆとりのある職住一体の住まい、我々の言うところの、テレワークオフィスのある暮らしプラスオーを、というふうにですね、いいねというふうな住まいでありますが、プラスオーの住まいの実現に向けた取り組みを進めてまいりました。その一環として、昨年度好評であった自宅でのテレワーク導入のためのリフォーム支援につきまして、今年度も引き続き実施しております。5月10日から受け付けを開始いたしまして、何と3週間で300件を超える申請がございました。予算の5割に達する勢いであります。県民の皆様には早めに申請をお願いしているところであります。さらに、本県への移住者が、庭などの緑化を行う際の助成制度の新設をいたしました。このプラスオーの住まいに関わる助成、また、この庭の緑化に関わる助成につきまして、これを見ながらすこしご説明いただけますか。
※設立当時であり、現在は、名誉学長。
(住まいづくり課 鈴木課長)
住まいづくり課の鈴木と申します。
補助制度につきましてご紹介をさせていただきたいと思います。
まず、テレワーク対応リフォーム補助制度ということで、先ほど知事の方からも、お話ありましたが、テレワークオフィスのある暮らしプラスオーの住まい、オーはオフィスのオーでございますけれども、その取り組みの一環といたしまして、この補助制度を行っております。内容といたしましては、テレワーク対応リフォーム、この必須工事でございますが、机のつくりつけですとか、間仕切り壁の新設、こういったものをまず行っていただきまして、併せまして、感染予防対策ですとか、省エネ改修等の対象となります。補助金といたしましては最大35万円、2分の1補助でございます。さらに、しずおか優良木材、これを使っていただきますと、最大で加算14万円ということで、補助金としては、最大では49万円ということになります。昨年度から引き続きの実施でございますが、大変好評をいただいているところでございます。それからもう一つ、みどりの住環境整備補助制度ということでございます。これは静岡県へ移住する方が、対象の緑化助成ということで今年度新規の制度でございます。庭の緑化、家庭菜園等の工事が対象となりまして、補助金は最大で15万円、3分の1補助となっております。いずれの補助もご活用いただきますよう広く呼びかけを行っているところでございます。よろしくお願いします。
(知事)
35万円、24万円(正しくは、14万円)プラス15万円をいたしますと、その49万円に、この15万円ですから、64万になると。今の課長さんですか。隣の参事さん、この2人がいろいろ苦心していただいて、移住するとこういうふうな特典がいられると。ぜひ、こういう数字もですね。いったん移住されるとなりますと、大変具体的なことになりますので、ご参考にいただければと。
さて、続きまして、オープンデータの利活用推進に向けた取り組みでございます。これに関しましてアイデアソンとかハッカソンとかという言葉が、最近使われてるのはご存知でしょうか。アイデアソンというのはアイディアとマラソンが組み合わさった造語であります。一般県民、あるいは市町の職員が集まって、オープンデータの利活用を念頭に置いた地域課題解決のアイデアを創出するイベント、これがアイデアソンというものです。ハッカソンというのは、ハックとマラソンが組み合わさった造語で、県内の大学生やベンチャー企業等が集まりまして、アイデアソンで創出されたアイデアを実現するアプリケーションあるいはサービスを開発するコンテストのこと、これがハッカソンということでございます。さて、公開された公共のデータである、オープンデータの利活用の推進をはかるために官民協働のイベントとして、オープンデータの利活用を念頭に置いた地域課題解決のアイデアを創出する、今申し上げましたアイデアソンと。このアイデアソンで創出されたアイデアを実現するアプリケーションやサービスを開発するハッカソンを開催いたします。開催にあたりまして、ITを利用して行政サービスや地域課題の解決に取り組む民間団体Code forふじのくにと連携をいたします。Code forふじのくにはこれまでも県のホームページで公開している静岡県版新型コロナウイルス感染症対策サイトの作成を支援し、県の事業に貢献をしております。アイデアソンは県内4ヶ所、ハッカソンは静岡市で実施する予定であります。このイベント開催により、県民にオープンデータへの関心を持ってもらうとともに、オープンデータの利活用に関する民間と行政ネットワークづくりが促進されることを期待しております。
続きまして、静岡県立工科短期大学校の校章デザインが決定いたしましたことをご報告申し上げます。さる4月に静岡県立工科短期大学校が、開校いたしました。校長先生は、かつて沼津高専の先生でございました柳下先生です。
本校が多くの方に親しまれる学校になるように、短期大学校の校章を決定するということに、なりまして、令和2年12月1日から1月29日にかけて、募集を行いましたところ、238件の応募がございました。応募者数としては205名、200名以上の応募、238件の応募件数と。その中から選定委員により審査が行われまして選定されたものであります。この作品は静岡県立工科大学校(正しくは、静岡県立工科短期大学校。)が、この静岡と沼津、静岡キャンパスと沼津キャンパス両方ございますが、どちらのキャンパスも、緑豊かな自然に囲まれていることから、さわやかな水色とやさしい黄緑で配色が考えられております。またデザインの中に学校名の英語表記である、
Shizuoka College of Technology、
そのS、C、T、この頭文字が取り入れられております。工科系の学校ということで、電子回路をイメージして、制作されたということでございます。作者が静岡デザイン専門学校3年生、中野百香さんでございます。今後はこの校章を用いて学校の広報活動を積極的に行ってまいりたいと。鈴木課長が今日はお越しになってますが、いらっしゃいますか。彼女が、こうしたことについては、全体の指揮を取ってくださいました。
最後の報告はなくてございます発表項目でございますけれども、これもなかなか面白いこれになりました。太平洋岸自転車道のナショナルサイクルルートが、決まりまして、指定されたということでございます。国交省が、本日、太平洋岸自転車道を含む、3ルートを新たなナショナルサイクルルートとして指定されました。千葉県から和歌山に至る、太平洋岸自転車道というのは全長1,487キロメートルと。最も長いナショナルサイクルルートであります。そのうち、県内は468キロということで最も長い区間を要しております。
全体の3分の1ということでございます。このサイクルルートの整備にあたり、関係する6県2政令市と、三つの地方整備局は太平洋岸自転車道推進協議会を立ち上げ、統一的なデザインを決定して整備を進めてまいりました。県では、ルート上への矢羽根の設置、休憩施設への案内看板を整備する等々、また、過去に整備した自転車道の舗装、あるいは防護柵等のリニューアル工事を実施してまいりました。加えて官民が連携して、一定間隔にサイクルステーションを配置するなど、サイクリストの受け入れ環境を整備してきたところであります。今回の指定は、多くの関係者が連携して、サイクル環境を整備してきた努力でありまして、本当にいろんなこの目標が前倒しで全部実現されて、そうしたことがですね、この指定に結びついたものと、大変喜ばしく思っております。またこの指定は、本県が目指すサイクリストの憧れを呼ぶ、聖地ふじのくにの実現に大きく寄与するものでありまして、今後コロナが収束した折には、県外また海外を含めた多くの方々に、太平洋岸自転車道を利用していただき、サイクルツーリズムが推進されるものと期待をしております。これは、その写真ですねこちらはさっき言った。
(道路局 曽根局長)
道路局長の曽根です。今回ですねナショナルサイクルルートとして、トカプチ400、それから富山湾岸サイクリングコースそれから太平洋岸自転車道が指定されております。先ほど知事からもありましたように、太平洋岸自転車道は第一次指定と合わせても最長のサイクルルートとなりますので、今後皆さんにご利用いただければというふうに考えております。以上です。
(知事)
今おっしゃらなかったんですけども、トカプチ400というのはですね、十勝平野。あれは開発したの誰でしたかね。依田勉三さんです。松崎町が産んだ偉人の1人ですね。依田勉三さんが馬でもって、大きな大木をですね。倒しそしてあそこを夏などに行きますと、もうこれが日本かと思われるくらいですね、誠に雄大な美しい畑が広がっております。石狩平野の方はお米ができますけどこちら側は太平洋側はですね。こういう野菜といいますかね、そういう作物が、栽培されてるんですけども、また、お花も栽培されておりますけれども、ものすごい大きな規模でございます。これを眺めながら、かつて馬だったわけですけれども。いまは馬はレースに使われておりますが、自転車に乗るというですね。これはいってみれば、依田勉三記念トカプチ400というふうな感じがありますね。われわれ静岡県に無縁なものではないと言うことです。それから、富山湾岸サイクリングコースでありますが、その富山湾というのはご案内のように、ここです。世界で最も美しい湾クラブに、日本で一番最初認定されたわけです。(正しくは、宮城県松島湾に続き、国内二番目の認定。)そのことを知って、反対の太平洋側にある駿河湾もということでですね。富山県知事さんの、いろいろな情報をえまして、私は、いわゆる本部に乗り込みまして、それはもう、この富山湾と駿河湾ってのはそういう意味で、両方とも世界で最も美しい湾ということに、なっております。だからこれ皆、何となくもうあの、関係してるんですね。そういうことです。ですね、この三つが一緒にこう、サイクルルートとして設定されることになるというのは誠にありがたいことです。
というふうに思っているものであります。以上であります。ありがとうございます。 |